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やかんつかいのリュートのブログ。 pixivの企画のことやTRPGのことを中心に書いてます。

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「カケラ」と呼ばれる5人の妖精にまつまるネタ話。
初めて出会った妖精は、草を芽吹かせ風を吹かせる能力をもっていた。
デュシスとの出会いに関するどうでもいい裏話。
無論今回も長い。
その出会いは、突然に。


今からン年前のある日。初めてTRPGというものに触れた日。
部活の同級生のかねてからの誘いで、TRPGをすることになったときのこと。
初めてプレイしたのは、ここで触れているアリアンロッドRPGだった。

実際には、初めてプレイするのはもう少し後になる予定だったのだが
「物語が始まる前に、キャラクターたちが出会っていたら楽しいのではないか」
という意見から、メインシナリオ本編から3年前、という設定でプレイすることになった。
シナリオなんかあるはずもないので、「ランダムダンジョン生成ルール」を使うことに。
このルール、トランプとダイスを使ってランダムにダンジョンを作ることができる。
ダイスの出目によってタイル(5マス×5マス)の形が決まる。
そのタイルで起こるイベントがトランプのスートと数字によって決まる。
そして、タイルがいくつも並んでフロア(階層)が完成するというもの。

このときのプレイヤーは4人と途中参加ひとりの計5人。
アリアンロッドのメインクラスはウォーリアアコライトメイジシーフの4つである。
これらのキャラクターが最低ひとりずついるパーティはバランスがよいといえる。
しかし、そこは遊んだこともない烏合の衆。完成したパーティはとんでもないものだった!

キャラクターその1
種族:ヒューリン メインクラス:ウォーリア サポートクラス:メイジ

キャラクターその2
種族:エルダナーン メインクラス:アコライト サポートクラス:セージ

キャラクターその3
種族:ヴァーナ(兎族) メインクラス:シーフ サポートクラス:アルケミスト

キャラクターその4
種族:ヒューリン メインクラス:ウォーリア サポートクラス:ガンスリンガー

キャラクターその5
種族:ヴァーナ(猫族) メインクラス:シーフ サポートクラス:ダンサー

・・・・・・このネタっぷりである。
鴻巣太一こと当時のやかんは、ヒューリンの少年で戦士という立場が決まっていた。
いわゆるファンタジーRPGにおける主役を任されることの多い立ち位置。
ゲーム自体は初めてなものの、いくつかリプレイを読んでいたからだ。
リプレイというのは、ゲームをプレイした結果を物語のように記したもの。
戯曲形式で書かれている。
リプレイについては、そのうちこのブログに掲載しようと思っているので今は放置。
とにかく、ゲームをする雰囲気を知っているということで、白羽の矢が立った。

なので、残りの3人でアコライト、メイジ、シーフをやるかと思いきや。
結果は見ての通りの悲惨なものであった。キャラ1からキャラ4参照。
メイジがいないということで、キャラ1=俺のキャラがサポートをメイジに。
しかし結果は聞かずもがな。器用貧乏で剣も魔法も中途半端という悲惨な結果に。
そこで物語に途中参加するという5人目(キャラ5)にメイジへの期待が高まる。
が、出てきたのは猫耳の踊り子だったという眼福バランスは悲惨なものだった。

その後、実際のストーリーを始める際はGMの許可を得て能力やキャラの変更を行った。
キャラ1は紆余曲折あってウォーリア/サムライに。
キャラ5は別キャラでメイジ/メイジとなったのだった。

しかし、今回のセッションはこのアンバランスパーティでのダンジョンアタック。
どうなることやらと思いつつも、物語は始まりを告げた。


さて、ダンジョンである。
ダンジョン内では防具を拾ったり、お金を拾ったり
必要以上に罠に警戒してGMに罠を設置されそうになったり(全力で拒否した)。
そして、エネミーと戦闘をしたり。
戦闘中にアコライト(防御魔法もち)が視界から消えたり(視界内にしか魔法は撃てない)。
色々苦労はあったものの、なんとか敵を蹴散らしつつ進んでいく。

そして、GMによって山札から運命のカードが引き当てられる。
―Aカード。
山札は、フロアごとに作りたいタイルの数と同じ枚数のトランプで構成する。

例えばワンフロア9タイルのダンジョンを作る場合を考えよう。
まず、Aカード4枚を抜いておく。ジョーカーも抜いたかもしれない。
A以外のトランプをシャッフルし、裏向きのままカードを8枚引く。
そして、A4枚をシャッフルし、1枚を裏向きのまま先ほどの8枚に足す。
これで、Aを含む9枚のトランプ群ができる。これが山札となる。
これをシャッフルして皆に見える位置に、裏向きのまま置くのだ。

Aのカードは階段イベント。つまり次のフロアもしくは出口へと続くパネルとなる。
今回は1フロアのダンジョンだったので、Aカードのタイル=出口となる。
そして、今回のAカードはスペード。スペードで発生するのはエネミーイベント。
階段タイルで発生するエネミーイベント即ち。
―ボスイベント。

GMから描写されたボスイベントの内容はこんな感じ。
もうだいぶ前なので、脳内脚色されちゃってる可能性があるがご愛嬌。

GM:キミたちのところに妖精が駆け込んでくるよ。
GM/妖精:「た、助けてください! 追われているんです!」
GM:どうやら妖精は二体の魔族に追われているようだ。

さて、そこそこレベルの高いエネミーが二体も登場である。
しかもそのエネミーは範囲攻撃(特定範囲ににいるキャラ全員を狙う攻撃)もち。
さらにルールうろ覚えのプレイヤーにバランスがかなり悪い5人パーティ。
GMですら「これ、無理じゃね?」と言い出す素敵な状況。
もうこうなってしまえば、我々が出来ることはひとつだった。
―三十六計逃げるに如かず。

とはいえ、逃げると決めたからといって簡単に逃げられはしない。
コンピュータRPGのように逃げるコマンドがあるわけではない。
逃げるとなれば、敵のいる部屋から脱出するしかない。
しかし、そのためにはいくつか問題があった。
まずひとつ。敵の攻撃は射程のある攻撃だった。
つまり、ある程度離れていても攻撃の対象になるのだ。
次に、敵はこちら側と階段の中間となる位置に立っていたこと。
階段へ行くには、部屋を大きく迂回するか敵に突っ込むしかない。
そこでしばし、あーだこーだと議論が進む。

ARAでは、行動値(=素早さ)の高いキャラは、移動距離も長い。
すばしっこいヴァーナと、行動値に修正を得られるシーフ。
ヴァーナかつシーフだったふたりは、簡単に階段へ向かえる。
問題は、行動値の低いキャラたちだった。
どうやっても、威力の高いボスの攻撃を受けることは明白。
どうしたものかと悩んでいると、GMからひとつの提案。
元々このセッションは前哨戦である。本編以前の外伝だ。
こんなところでキャラが死んでしまってはGMとしても困る。
ということで、ある救済措置がとられることとなった。
まだたどり着いていない部屋のイベントを、任意に決めたのだ。
そのイベントは商人イベント。
そして、その商人が「転送石」をもっていると設定したのだ。
「転送石」は、神殿まで一瞬でテレポートするアイテム。
しかし、我々の所持金では「転送石」には届かない。
まあでも、そんなことを悩んでいる余裕は無かった。
なんとしても生きて帰らなければならない。
始まる前から終わってるなんてことになるわけにはいかない。
そんなわけで、本気で決死の逃亡作戦を開始した。

敵の攻撃をHPの低いアコライトが喰らうと一撃おじゃんは必至。
そこで、HPの高いウォーリアとシーフのふたりで挑発を行う。
挑発には《プロヴォック》というスキルがある。
しかしそんなの誰ももっているはずがない。
そこで、我々は「よくある常識的解釈」の元に挑発をした。
まず、兎耳のシーフが片方の敵に接敵し、攻撃する。
攻撃があたるかどうかは問題ではなかった。
殴られれば激情して反撃してくるだろうという解釈だからだ。
しかも、敵の最強の攻撃は特定の範囲を無差別に攻撃する。
この段階で、そいつは最強攻撃であるグレネードを使えない。
目の前のシーフを攻撃すれば、自分もダメージを受けるからだ。
結果として、敵の攻撃は目の前のシーフを素手で殴るものとなった。
素手の威力は低いため、シーフであっても倒れない。

そしてもう一方の挑発。こっちは自分のキャラの担当だ。
出来る限り部屋の出口に近づいて、魔法を唱える。
武器も魔法も中途半端なキャラ。あたるはずもない。
しかし、これによって片方は自分のキャラに的を絞ってきた。

そして訪れた運命の攻撃。
グレネードの爆風が俺のキャラを攻撃!
このときはかなりラッキーが起こり、HPが1だけ残った。
途中で拾ったポイントアーマー(防御1)を装備して正解である。
一歩間違えばキャラロスト。思い出してもゾッとする。
オンラインゲームと違って、戦闘不能になってもどこかに帰還はしない。
HPが0で[とどめを刺す]行動をされればキャラロスト。臨終である。

とにかく、なんとか攻撃を耐え切ったぼろぼろのパーティ。
二手に別れ、三人は階段へと走り脱出。
自分を含む二人は階段が遠いため、反対側の部屋の出口へ。
俺のキャラは近くに飛んできた妖精を抱きかかえ、出口へと走る。
移動先のタイルで我々を待っていたのは、ひとりの商人。
その商人は我々の足音に気づき、こっちを振り向く。
するとどうだ。後ろから怖い魔族が爆弾を投げながら迫ってくる。
命が惜しいと、商人は商品である転送石を利用して脱出を試みる。
我々はその転送に強引に乗っかる形で、なんとかダンジョンを後にしたのだ。

初っ端から非常に素敵な体験であった。
命からがら逃げ延びた5人のキャラクター。
階段から逃げた三人はしばらく行動を共にした後、安全を確認して別れた。
商人と共に逃げ出した我々二人は、気づいたら別れていた。
しかし自分のキャラの横には、小さなパートナーの姿があった。
800年間魔族から逃げ続けた、ひとりの妖精。
『自分の身の安全のため』という理由で、俺のキャラについてきた妖精。

命からがら魔族から逃げ出すという、どう語ってもかっこわるいエピソード。
これが、最初の思い出だった。
東方世界の血を引く少年レイジと、カケラの妖精「木」のデュシス。
これがその、運命の出会いだった。

なんて、今回はちょっとそれっぽく書いてみたり。
こういうのを書くと文才ねぇなぁと実感するのであった。
次はアナトレーのはなし。

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